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Channel: ◎末松太平事務所(二・二六事件異聞)◎ 
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◎文春図書館「文庫本を狙え!」

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東京都ウオーキング協会「関東を歩こう!中山道(第8回)17K」に参加した。JR上尾駅前を出発して(団体歩行で)浦和駅前まで歩く。集団行動が苦手な私は(いつものように)出発式の途中で脱出し、裏道独歩を開始する。
裏道独歩=書店探しウオーク。先ずは、上尾駅西口の書店(BOOK ACE)を覗く。中公文庫の書棚に“目的の本”を見つけたが(書棚から消えると寂しいので)購入を見送る。大宮氷川神社の参道を経由して、さいたま新都心駅の書店(紀伊国屋書店)を覗く。平積された“目的の本”を見つけたが、各1冊だけである。大型書店ということ(直ぐに補充するだろう)に期待して購入。平積台に2冊分の「空き地」が出来た。
併せて「週刊文春・3月14日号」も買う。週刊朝日(火曜発売)週刊文春(木曜発売)の2誌は“勤め人”だった頃から欠かさず購入している。朝日と文春の間には“対立”が多々あるから、両誌に目を通せば、情報が偏らずに済むという利点もある。
「週刊文春」で最初に開くのは、小林信彦「本音を申せば」の頁である。続いて「シネマチャート」を読み、坪内祐三「文庫本を狙え!」に進む。
私が「週刊文春」3月14日号を開いたのは(浦和駅前にゴールして)自宅に戻ってからである。いつもと同じように「文庫本を狙え!」の頁を開いて「私の昭和史」という活字と対面する。全く予期していなかったので、ビックリした。
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歴史は風化して行くものであるが、昭和11年2月26日から77年経った今年は二・二六事件関係の新聞・雑誌記事を目にすることが殆どなかった。そんな中「二・二六事件異聞」という副題を持つ末松太平の古典的名著『私の昭和史』(初刊はみすず書房1963年)が文庫化された。(以下省略)
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坪内サンの「歴史は風化していくものであるが」という書き出しに、ウンウンと肯く。「いくものである」でなく「いくものであるが」という文脈が嬉しい。
私は「二・二六事件を風化させたくない」という想いで、当ブログを立ち上げている。今回の「文庫化」が、風化を少しでも鈍らせる“効力”になれば良いと思う。坪内サンの文章に、殊のほか喜んだのは、そういうことである。



画像=上尾駅前の集合風景。手前が、私の親しい仲間たち。
先ずは「イケ氏=元・紀伊国屋書店役員」に“文庫本”を進呈。イケ氏は、昼食休憩の場で「文庫本」を読み始めたらしい。そういう経緯もあって、ゴール直後に「ツカ氏」から是非購入したいと声をかけられた。ツカ氏=昨年末の救急車騒動の際に病院まで付添ってくれた青年。喜んで“文庫本”を進呈したのは言うまでも無い。(末松)

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